タイトル通り、発電・送電・配電について図入りで分かりやすく説明されており、電気に関する業界の方、(電力会社・電気工事・電気材料卸販売等々)の方にはぜひ読んでもらいたい一冊です。
今まで色々とこの手の本を読みましたが、別格の解りやすさと親切さでした。
何か電子工作をしてみたい、キットはいくつも作ったけどそろそろ応用に進みたい。等々の想いを持っている初心者の強い味方になってくれます。
基本原理から部品の規格や実際の制作時の注意点まで、正に作る出来るの基礎が詰まってます。
豊かな生活のためには電気エネルギーは不可欠である。しかし今、地球温暖化を追求しながらの電力の安定確保が日本の命題になっている。しかし、ウラン原発は半世紀以上の間の政府のまずいマネージメントとそれを黙認してきた国民の大勢によって、その運用継続は危機に瀕している。電気自動車産業、高度電子産業の世界制覇は日本の今後の命運になっている。日本の最先端産業にはレアメタルが必須。しかし、レアメタルの生産には放射性のトリウムが大量に副産される。日本をはじめ先進国は、この生産を中国に委ねて安閑としてきた付けを中国から突き付けられている。この本の著者;亀井敬史氏はトリウムの核燃料化によって、(1)レアメタル生産のコスト改善、(2)核兵器やウラン原発で大量に蓄積されたプルトニウムや核廃棄物をトリウム炉の火種として活用して、無害な熱エネルギーに変換し、(3)電気自動車エネルギーに利用する「日本サバイバル戦略」を提案している。「脱原発依存」、「脱原発」、「縮原発」を客観的に思考するには見逃せない教科書的な貴重な一書である。併せて、「平和のエネルギー トリウム原子力」(1)、「核なき世界を生きる〜トリウム原子力と国際社会〜」を推奨する。
この手のテキストはいくらでもあるが、ある本に書いてあることはどの本にも書いてあり、ある本に書かれていないことは他のどの本にも書かれていないことが多い。そんな中、増幅回路でのクリップが何故おこるのか、を「動作点空間」という独自の言葉を使ってまでも詳しく解説してあった。通り一遍のことしか書いていない他の本とは少々違う。著者がリアルに回路と対峙した経験があったからこそ出版できた著作だと思う。
トリウム原子力発電の夢を語った本です。
難しい話は殆ど出てきません。たった86ページしかない薄い本で、技術的な話や事故ったら
どうなるか?といったことはほぼ第一章のみで、後は各国の開発状況、トリウムの埋蔵国、今後
どうしていったらいいか、などといった記述が続きます。ガンダムでトリウム発電についての言及
があった。という記述もあります。(ファーストガンダムです。マクベが地球で掘っていた鉱物
だったとのこと。ただしアニメでは「ソリウム」と表現。最もガンダムのエンジンはミノフスキー
粒子にまつわる動力炉で動いていた記憶があります。だからトリウムの夢は見ないかも。)
技術的内容が知りたいのなら断然「原発安全革命:古川和男(著)」がお勧めです。
「ガンダムは”トリウム”の夢を見るか?」というサブタイトルに引かれた人なら、
十分楽しめる内容だと思います。このタイトルの元ネタは「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?
:フィリップ・K・ディック(著)」というSFの名作だと思うけど、レプリカントの動力源もトリウム
じゃないと思うよ。
|