石森章太郎のマンガをちゃんと読んだことは今までになく、仮面ライダーやキョーダインはテレビで、サイボーグ009は雑誌とアニメで数回程度読んだり見たりした程度でした。
今日、コンビニへ行ったらこの本があり、昔、映画で見た幻魔大戦の原作であることから即購入。初めて石森章太郎のマンガをちゃんと読むことになりました。
マンガそのものは手塚治虫の流れ(絵柄、表現方法など)をそのまま受け継いでいるという感じで、手塚的マンガと言えるかと思います。
大きな部分でのストーリーは映画とほぼ同じで幻魔と戦うのですが、マンガの方がいろいろと複雑な人間関係があったり、幻魔の傘下に組しようとするものがいたりと、映画とは別に楽しく読むことができました。
40年以上前のマンガが700円で、しかも約550ページのボリュームで読むことが出来るのですから大変有り難いです。映画は見てもマンガの方の原作を読んだことがない方は一読される価値はあるかと思います。
おそらく超能力というものの概念−種類・威力・使い方などを具体的に少年漫画の世界に広めた最初の作品だと思う。(「009」のシリーズがサイボーグの概念を広めたように)連載時リアルタイムで読んだ人間としては、一人一人の登場人物の超能力を持つに至った背景・役割・悩みなど、性格・肉付けがはっきりしているだけに、劇の舞台を見ているようにわくわくしていた事を思い出す。(いい所でまた来週!と引きも強かった。)
このように単行本にまとまると、改めて壮大な宇宙ファンタジーの様相を確認する事ができるし、超能力を身近に感じる事ができる。(自分にもチャンスがあるかもしれないと信じていた子供時代が懐かしい)
また、善悪の概念が外にあるのではなく、人間の内部に潜むという事を意識させてくれた作品でもあった。
最近のマンガは、超能力なのか能力なのか技なのか魔法なのか、判別が付かないのが当たり前の設定だが、黎明期のSF作品のひたむきさを感じ取って欲しいと思う。
日本が世界に誇るアニメ「AKIRA」。 今回30th Anniversary Editionという事で、色々特典が付けられています。 基本的には過去のDVD等についていた物の復刻版(?)ですが、これを機に初めてAKIRAを観る方には嬉しい物ではないかと思います。 コレクターは言わずもがなでしょう。
大好きな作品ですが今回の商品に関しては満点で無い理由は幾つか有り、先ず1つがケースの大きさが中途半端という事。 凹凸が施されあのAKIRAが入ってるという装置のイラストがプリントされているという事で、持っているだけで優越感に浸れそうなスチールケースですが、大きさが中途半端なのです。 普通のDVDのケースの1回り…いや2回り程大きいのですが、固定している台紙も高級感は無いのでその分を無くして通常のDVDサイズにしても良かったのでは。 もしくはいっそのこともっとスチールケースを大きくして貰って、特典の配置方法をもうちょっと考えてみる…という事にして頂いても良かった。台紙にボンボンッっと入れこまれているだけなので。 DVDやBlu-rayの棚には入らず、大きく飾るような大きさでも無く、なんとも難しいサイズ。
そしてもう1つのネックは値段。 確かに特典も多いしスチールケースにも入っていますが、これで9000円オーバーというのはちょっとお高い気がします。 単品でAKIRAのDVDやBlu-rayを買おうとするとそんなに高くないですし(安いバージョンだと1000円台で買えてしまいます)、 では残りのお値段は特典分…?この特典は本編の倍以上するかい…? と考えると、お値段にはやや不服。
ともあれ、AKIRAはストーリーや世界観、全てが今見ても真新しく新鮮に見える素晴らしい作品であり、是非一度見て頂きたいです。
80年代アニメブームにて異色を放っていた孤高の怪作。
DVD版の出来が良かった為、ブルーレイ版にも期待したのだが、その画質に少々ガッカリだった。
黒浮き気味でグレインがデジタルノイズ風に目につく。解像度もブルーレイの割に良くない。
40インチ以下の液晶テレビで見るなら、多少コントラストが良い程度でDVD版との差は大きくない。
音声は5.1に巧みに振り分けられサラウンドの方(Dolby TrueHD 48kHz 5.1ch)がおすすめ。
音質はDVD版より明らかにクリアで音圧があり素晴らしかった。
うーむ画質が・・・期待が大きかった分、余計に落胆してしまった。
劇場版銀河鉄道999のブルーレイ版を見習え!と言いたい。星3つ。
映像 MPEG-4 AVC 約32〜40Mbps
音声 日本語 Dolby TrueHD 48kHz 5.1ch 約3.8〜5Mbps
日本語 リニアPCM 48kHz 16bit 2ch 約1.53Mbps
映像特典はDVD版と同じ内容で、特報と予告編のみ。
解説書もDVD版と同じ内容でミニチュアサイズのもの。
このあたりにも手抜き感は否めない。
クライマックスの本能寺の変がこの映画で明らかにされるとは思いもしませんでした。映像特典として劇場予告編が収録されていないのが残念です。
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