ある日、ひょんなことからトム・クランシーに出会いました。もともとショーン・コネリーのファンだった私は「レッドオクトーバーを追え」の映画ポスターを見て、映画見る前に原作を読んでみようと思い・・・それ以来完全にはまってしまいました。 この本は俗に言う「ジャック・ライアン・シリーズ」といわれるもので、最初はCIA分析官だった人が、しまいには合衆国大統領になってしまうという壮大なシリーズ(んなことあるわけないよと思うでしょうが、その就任の仕方はドラマティック)。 なかでもこの作品は核テロリズムと中東和平の問題を取り扱っている重厚な読み応えのある小説です。テロリストが原爆を作る場面と中東和平条約調印という場面を交互に同時進行させて緊迫感を演出しつつ、その詳細で緻密な原爆製作過程の描写は圧巻です。また、原爆が爆発する瞬間の1秒間のプロセスを描いた「スリーシェイク」章は、あたかも装置の中を自分が電流になって爆発過程をたどっている錯覚に落ちいるほどです。 ただ単に「テクノスリラー」とだけででは片付けられない偉大な作家です。 ほかに、「日米開戦」「合衆国崩壊」「大戦勃発」もお勧めです。
私は本書を「クレムリンの枢機卿」と共に著者の代表作であると確信している。本業の傍ら執筆に9年を要したという‘潜水艦’から既に類希な感性が発揮され、政治・軍事を軸に展開された著者の世界は「クレムリン」に至り‘小説’として頂点に達し、更に膨大で綿密な本書の内容は、著者が‘執念’の結晶と化したことを伝える。
そして、題の「恐怖」は核やテロのことではない。著者は本書で「核の危機」を隠喩としてその緊張の「総和」、即ち結果を示唆することで、疑心暗鬼に満ちた我々人間の日常の内面に警鐘を鳴らす。当時の著者が単なる「軍事」でも「テクノ」でもなく‘作家’であったことの所以であるのだが、作風をすっかり変えてしまった最近の娯楽作しか知らない人には、是非触れてほしい著者の真骨頂である。
本の内容は他の方が書かれている通り良い物だと思うのですが、その分ちょくちょく誤訳や誤字脱字があるのがとても気になりました。 特に第4章でMC130がヘリになっているのは原書でもそうなのでしょうか?さすがに原書に当たってはいないのですが、著者の経歴的に輸送機とヘリコプターを混同するとは思えないのですが。他にも7.65(?)mm口径の弾を使用するM134ミニガン等、物語への没入感を微妙に削がれます。 なので星一つへらして4つです
以前からトム・クランシーシリーズのゲームを遊んできましたが、このゲームは敷居が低いと言うかゴーストリコンに比べると簡単な気がします。 ネット対戦するには楽しいソフトだと思います。
実際にテロリストがアメリカ本土を攻撃した場合、 このような方法になるだろうというのがまざまざと再現されている。 現実的過ぎるという理由から、放送されることが少ない映画でもあります。 ほかの方の評価は低めですが、自分は現実的な描写が好きなので この映画はお勧めします。
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