アクアリウムをインテリアに溶け込ませるノウハウが美しい。しかし、夏場限定で観賞魚が死滅してしまうような非実用性も否めない。水槽の中は一刻一刻変化するもので、ここで紹介されている例では長期間飼育するのはかなり難しいのではないかと思った。
はじめは、特に感情移入することもなく淡々とした進行のなりゆきを見ていた。見終わって、緩やかな共感と感動に満たされた。イーノ&クラスターの挿入曲は、私も大好きな曲だったが、この映画の重要なキーとなっている。大げさな展開や、押し付け、断定が無いからこそ、登場人物の気持ちが心にしみるのだと思う。安易な癒しや、感動を求める映画ではないが、見て本当に良かった。
信行君が今みたいに世界的なピアニストまで成長した影にはお母さんの力が大きいんだなぁと思いました。わが子に対する絶対的な信頼は深い愛情に裏打ちされていますね。もし仮に信行君が我が家に生まれたとしたら、ごく平凡な人間に育っていたことでしょう。
父親は何度も息子とのやり取りを思い返し、自分が違う選択をしていたら息子は死なずに済んだかもしれない…という思いにとりつかれます。 大切な人を失ったことのある人なら、誰もが経験する苦しい堂々巡りです。 死を受け入れられないがために、自責の念から離れようとしない父親と、息子宛ての手紙でガールフレンドの存在を知る母親。垣間見たわが子の新たな一面に、彼女は喜びとも思える表情を見せています。 息子の死によって生じた、自身の変化に戸惑う家族。そんな彼らの元にガールフレンドとその友達が訪れます。二人は家族に少しの笑顔と、息子が知り得ないほろ苦い思いをもたらしました。 ラストシーン、二人を見送って思い思いに浜辺を歩く家族は、疲れきっているにもかかわらず清々しい表!情を見せています。 死の悲しみの次に、必ず通らなければならない「不在を受け入れる」ということを見事に描いた作品です。
最高に良いです。 一定の規則正しい波のような、静かでやさしい音楽です。 一人でボーっとしたい時や、眠る前にベッドの中で聴くと 心穏やかになれます。 本当に素敵なCDですよ。
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