「螺旋」はおもしろかったんです。 だから期待しましたが、本作は主人公父子に共感できるか否か、がキメテです。 いい年こいてファザコンの呪縛からのがれられない息子と、人騒がせな天才画家の父・・・ ここまではいいとしても、彼らが「うなるほど金を持っている」という時点で、庶民の読書の楽しみは著しく減じられるでしょう(苦笑)。 絵画好きなのでイケるかな、と思ったのですが、美術業界のダークサイドを垣間見てかえって欲求不満がつのりましたし。 芸術って、なんなんでしょう? 著者が用意したラストのサプライズらしきものも、とっくに予測がついてしまっていたので、とほほ・・・ です。 しかし、アナタはまだ若いっ!! 今後も作品が精力的に邦訳されますように。 いつかは行くぞ、プラド美術館っ!!
タイトルや表紙から受けた印象と違い、文体もコミカルで読みやすく、すっと物語に入っていかれた。 読み始めてしばらくは、主人公のおっちょこちょいぶりにイラつくこともあったが、次第に彼のまっすぐな生き方に愛情すら感じ、「ドジな弟」を応援したい気分になる。 ラストも衝撃的かつ感動的。
イギリスのTradバンドThe Chieftainsの演奏するスペイン北部Galicia地方を題材に取ったMusic。 そしてPigrimage to Santiago(サンチアゴへの巡礼) 聖ヤコブ(サンチアゴ)の骨の眠っているSantiago de Compostelaは古くからたくさんの人々が訪れます。600Km以上に及ぶ巡礼の道を今でも熱心な巡礼者をその道沿いで見かけます。リュックを背負い、サンチアゴの象徴でもある貝殻の付いた杖をつき、その道をひたすらSantiagoに向けて歩いていきます。その時のBGMにはいいかもしれません。 ここでGaita(スペインのバグパイプ)を吹いているのがスペインを代表するGaita奏者Carlos Nunez。迫力の大作Galician OvertureそしてVigoというスペインの町で彼らのコンサートのあと寄ったel Dublinという店で収録されただろうDublin in Vigo。 The ChieftainsのCDの中で一番よく聞くのがこの一枚です。
タイトルから想像されるとおりチリ~スペインに至る移民・音楽がテーマ。スペインのガリシア地方にも伝統のバグバイプがあるそうで、この伝統の音楽を前面にフィーチャーしている。とはいえ、ライナーノーツの説明を見るまでまったく分からなかった。全曲がチーフタンズらしい音に仕上がっていたからである。 チーフタンズといえば、異分野のアーチストとの共演や実験的取り組みが多く、彼らだけによるアルバムは最近は意外に少ない印象がある。このアルバムもまさに他アーチストを招き、スペインの音楽に取り組む「他流試合」的なものなのだが、ここではその「他流」がチーフタンズのバックボーンであるケルト音楽に近いもののせいか、まったく違和感なく、むしろチーフタンズそのものの音になっている??ダンサブルな曲からしっとり聞かせる曲までバグパイプの音が鳴り響き、「チーフタンズらしい音」が欲しいときにはまさにぴったり。最後の曲「ダブリン・イン・ヴィーゴ」はアイリッシュパブでのライブ録音。黒ビールを飲みながらライブに一緒に参加しているかのような、楽しい雰囲気が楽しめる。
初レビューで見にくいかもですが勘弁してくださいw それとこのレビューは増補改訂前(2010/1出版)に対するものなので、この商品では改訂されている可能性があるので、そこらへんはテキトーに判断してください
今年、2013年2月にセブレイロ→サンティアゴ→フィステーラを約10日間で巡礼した際に本書(2010/1版)を参考にしました。 結果から書くと、事前情報及びマナー・ヒストリー本です というのも、地図が本書には記載されているのですが、その地図は町と町までの距離のオマケに川や町、橋などを載せただけの略地図というにも難がある代物であり、町ごとにあるアルベルゲ(巡礼者専用の宿)及びその町自体の情報もベッドの数やキッチン・食料品店の有無などだけで地図はなく、町の地理を把握するには旅人のカン(笑)が必要不可欠です つまり、「持っているとある程度は役には立つが、なくてもどうにかなる=十分条件」くらいのものです よって、タイトルを「御守」としました
私が巡礼をした際は、巡礼の最中に出会った何周もした経験があるスペイン人の先輩巡礼者に色々と教えてもらったりしながらどーにかやってました どちらかというと本書より有益な情報を得ることができた気がします なので、生きた情報が欲しい方は本書を持参するより、英語やスペイン語の会話集本を持って行って人から情報を聞き出した方が手っ取り早いし、巡礼をより楽しめる第一歩になるかと思います
ですが、2100円で巡礼の事前把握・イメージができるのであれば、十二分にその価値はあるかと思います あれこれ考えず、とりあえず買ってみるのもいいかもしれません
買う買わない、行く行かない問わず巡礼はとても素晴らしかったです またいつか行きたいです ありがとう! ブエン・カミーノ!!
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