Shinji Kagawa (香川真司) vs Latvia 2Assists ラトビア

Shinji Kagawa (香川真司) vs Latvia 2Assists

バトル・オブ・リガ(1WeekDVD)

ラトビアの内戦から独立までを描いた作品。
それまでラトビアという国について、興味を持ったことがなかったが、
ドイツ・ロシアの謀略など大変な歴史のある国ですね。
ラトビアの歴史を知るきっかけとなる作品であり、
その歴史が、生半可なものではないので
映画の題材として面白いものがある。
欲を言えば、その映画にラトビア制作らしさが欲しかった。

ラトビア・エストニア・リトアニアのバルト三国は地理的条件から「軍事大国であるドイツとロシア」から常に軍事的圧力を受けていました。

この映画は、第一次世界大戦後に独立国家ラトビアがドイツ北西地方軍により侵略され、首都リガの半分を占領された後、河を挟んで残った半分の地域の志願兵集団が乾坤一擲の反撃を試みるという話です。

日本の戦国時代のような感じで、ドイツ地方軍の司令官にとっては『兵を養う為には侵略が必要。勝てば適当に理由をつけて揉み消す事が出来るが、負ければ「命令に基づかない不法な戦闘行為」として訴えられる。』というギャンブルです。だからロシア人大佐を司令官として雇って代理戦争の形をとります。

ラトビアの独立を認めたはずの英仏連合軍は、狡猾に中立の立場を取り続けます。簡単に言うと「戦いに勝ちそうなほうの味方をする」という態度です。

首相は徹底抗戦を唱えますが、保身が第一の大臣は降伏を唱えて不信任決議案を用意し、白旗まで準備します。結局、市民は大臣の甘言に惑わされずに戦闘になりますが、このような売国奴政治屋はどこの国にも居るという事が判ります。

ラトビアの言語はドイツ語と英語が混じったような感じです。正規軍の制服はグッド・デザインでドイツ軍も採用したM型ポケットフラップで色はカーキ（ドイツは緑灰色）。雪国なので黒いロングブーツ着用なのも似ています。
でもリガの志願兵が着ているのはロシア軍的な服や英国軍的な服（警察や消防団の服かな？）と雑多です。

ラトヴィアの蒼い風―清楚な魅力のあふれる国

この５月に天皇、皇后両陛下がバルト三国を訪問するということもあり、

ニュースでも流れているので、「バルト三国」「ラトヴィア」というワードが

人々の頭の中に、多かれ少なかれ入っていると思います。

また、著者がラトヴィアに渡った当時とは違って、

昨今では旅行者も増え、バックパッカーまでもが訪れる国になってきています。

だけど、果たしてどんな国なのだろう？！

まだまだそんな風に思う人が殆どなのが現実です。勿論私もその一人です。

そんな時に出会ったのが、この本です。

１作目の『木漏れ日のラトヴィア』では、ラトヴィアという国が

これまで歩んできた歴史、文化などを知ることが出来ました。

そしてこの２作目は、もっと身近な"ラトヴィア"という国を感じることが出来ます。

ラトヴィアの人、物、いろいろな場所を通して、今と昔を垣間見ることが出来ます。

著者が生活の中で感じてきたラトヴィア、

著者が触れてきた人々を通してのラトヴィア、

「もっとラトヴィアのことを知りたい！！」と思っていた私にとって、

まさに等身大のラトヴィアを知ることの出来たものでした。