テレビの中継で見ましたが、自分自身そんなに熱心な桑田さんファンじゃないんですけど、その内容の素晴らしさに感激しました。
日本のポップミュージック史の重要人物の一人が自らその歴史をレビューして尚且つしっかりと見ていて楽しい内容というのが良いです。近年のカバーブームの真骨頂登場という所でしょうか。
ご自身は「私だけが楽しいということになりそうで心配」とMCで言っておられましたが決してそんな事ないと思います。
様々なタイプの楽曲が並ぶにもかかわらず違和感無く演奏されるバックミュージシャンの方々のプロの技量も聴き所です。
慌ただしい日常生活の中で聴くと、ふっと落ち着いて自分の立ち位置を思い出させてくれる曲が集まっています。
この曲のCMが流れていたとき、私は何をしていたんだろう、と思い返してみたい気分になります。
特に40代から50代に生徒や学生だった人に聴いてもらいたいアルバムです。
もう会わない。会えない。 どんなハッキリした性格の人でも、そんな状況の中で「さよなら」を口にすることには多少のためらいがあるだろう。 けれど、「さよなら」を言うことは、決して「終わりを告げる」言葉だけではない。 「さよなら」を言えるひと。 全てを終わらせることができるひと。 全ての始まりを創ることができるひと。 これって、めちゃくちゃ素敵です。
「いいちこ」のCMが流れると、何をしていてもふと手がとまり、テレビに耳を傾けてしまいます。あたりの雑音が不思議とすべて消え、森の奥深く流れる川のせせらぎを聞いているような清らかな気持ちになります。
このアルバムを聴くと、ビリーバンバンの歌声に吸い込まれ、なつかしくどこか切ない昔にタイムトリップしてしまうのです。そこは泣きたくなるほどの静寂につつまれています。
島原の風景の美しい描写と方言に、九州出身の私は郷愁を感じ、のどかな海山、畑、ゆったりとした時間を過ごす人々の姿が思い浮かんでやみませんでした。
地位や経済的に恵まれた夫を持つ妻は、周りの人には羨ましがられますが、本当の幸せとは自分自身の生き方・考え方によるものであると思います。夫婦としてのありかたや一人の人間としての生き方を考えさせられる本でした。
次回作も楽しみにしてます。
|