ノヴェラの姫君マリーナは幼い頃に決められた婚約者のいるモンテフィオーレに向かっていた。その途中で隣接するならず者領主ジェンティーレの一団に襲われ、姫君は彼の城へ連れて行かれてしまい、なんと結婚する事態に。挙式当日突如騎士の集団が教会に押し入り今度はその騎士集団に姫君は連れ去られてしまう。そしてその騎士はジェンティーレの手先から逃げる為に、マリーナに旅芸人に変装させ、姫君の身分を伏せてモンテフィーレに行くことになった。騎士の本当の目的と何者なのか疑問に思いながらマリーナは騎士達と旅を共にする事になる。マリーナを連れ去った騎士こそヒロインの婚約者でヒーローである事は中間で分かります。そしてヒロインが社会全体を知る事で精神的に逞しくなっていく過程が楽しめ、ヒロインの成長振りに驚きと賞賛を素直に表すヒーローがいいんです。二人の会話もリーダーとは何か?正義を貫く為の決断とは?と以外と根深い社会的な会話が多く、単なるロマンスとは少し違う感じです。氷の姫君から情熱的な女性へと変貌するヒロインが見ものです。
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