ジッパーの止が効かなくなって久しい。 歩いている途中で左足のジッパーが落ちてくる。
難易度:中級~上級 クラシックギター系の老舗現代ギター出版ですが、意外にもJPOP系のアレンジ譜に力を入れているのが特徴で、特に歌手別曲集が素晴らしい編曲完成度だと実感できます。 本譜は陽水特集ですが、他の譜面と比較して随分特殊なアレンジをしているのが実感できます。一見弾けそうな譜面でも実際弾いてみると困難さを幾度も感じるはずです。技術レベルが高度というよりも独特の編曲(メロディーと伴奏の絡み合いが特殊等)に起因していると思われます。一番端的なのが「ワインレッドの心」のイントロでしょう。ベースでミュートをかけつつ、通常のメロディーと異なるポジションを使用するメロライン。意外と弾きづらい。当初は、四苦八苦していましたが後に敢えてポジを変更する事で同じ音階でも違った風情を与えるという事に気付きました。つまり、ギターの素晴らしい所は同じ音階「ド」でもポジション毎に違った空気感を与えるのですね。弦毎の特性とか、倍音効果ですとか、そういう「巧みさ」「トリッキー」を本譜面で実感できると思います。 AメロとBメロで微妙なアレンジ変化が嬉しく間奏のアルペジオも緻密な♪1、一筋縄で行かないがやはりサビ前→サビの編曲が光る♪2、イントロのアレンジが斬新でありつつオリジナルを維持した♪3、高樹氏の歌で有名な跳ねるようなアルペジオで心踊る♪6、間奏を中心に感傷的メロを見事に再現♪7、♪7と同様哀愁編曲抜群な♪9(←特に秀逸な編曲)、安全地帯で有名なイントロのミュートがあるからこそその後の解き放つメロが冴える♪10、一見シンプルな編曲ながら、サビの「おかず」等弾けば弾くほど味が出る♪11、個人的には最も素晴らしい編曲の一つ終始アルペジオながら緻密な変化を与える陽水の名曲中の名曲♪12。。。 確かに、弾きづらい個性的アレンジですが、弾けるようになった時こそ本当のこの譜面の素晴らしさを実感できるでしょう。
「ワインレッドの心」もあまり私個人には響かない歌(笑)。なんかいつ聞いても「陽水が歌ってる方がいい」と思ってしまうからかな?でもこれで安全地帯はスターになったのだから、コンサートでは外せない曲です。でも私が好きなのはB面のWe're Aliveです。この曲もコンサートに漏れなくついてきます(多分)。『俺の声は~』のところで反応しないとコンサートがシラるくらいの曲です。歌も前向きで大好き。
ジッパーの止が効かなくなって久しい。 歩いている途中で左足のジッパーが落ちてくる。
ばからしさを通り越してすばらしさだけが残る。 ここに来るまでは長い道のりであっただろうが、いまやあるあるの大家としてあるあるの王道をあるあるしている、まさにあるあるの化身。 あるあるバカ一代ここに極まれり。
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