「憎むべき犯罪者」と呼ぶにはあまりにも不器用な
強盗コンビの奮闘(愛を示すことに対しても不器用でした)と
一つの出来事がもたらす「波及効果」が
リアルに示されている点が印象に残っております。
まさに「70年代アメリカ」を象徴する作品の一角であると
いえるでしょう。
ゲームでは声の無かった部分が声で表現され、感動が何倍にもなりました。 特にレンのファンならば、あの場面もこの場面も声で再現されているというのは感無量かと思います。
ただし同時に、前半は重い重い内容なので、声があることで衝撃も何倍にもなります。 聴いていて心に激痛が走るほどの衝撃の強さであることは確かです。 が、それだけに、最後の方で心が救われあたたまる度合いも大きいです。 終盤の「ゲームには無かった部分」でレンとエステルたちの微笑ましいやりとりが聴けるのも魅力です。
単に声があるというだけでなく、レンの声の演技が秀逸であるため、のめりこみます。 レンというキャラクターを深い所でとらえていると感じます。 場面や状況によって声の雰囲気を変えている意図もよく伝わってきます。
欲を言えば『空の軌跡the3rd』ラスト近くの長い会話や、レンとレーヴェとのやりとりも入ると更に良かったです。 さらには、「ティータとの再会」や「リベールでの新たな日常」も続編として作品化されることを期待します。 また、ゲーム内ではあまり表現されなかった「レンのレーヴェに対する思い」ももっとよく知りたいところです。 ドラマCDなら、今からでも遅くはない気がします。
前作で“大型トラックのような大男”と表現されていた、今回のヒーロー、マードック。おそらくこのシリーズに出てくるヒーロー達の中で一番年上だし、洗練されてもなくて、粗野な感じを受けるけど、初めて「聖女と堕天使」に登場した時から気になってました。 今回のヒロインも、マードックとは正反対のタイプで、上流階級出身ですが、内戦が勃発している危険な国に父親を助けに行く事により、今まで自分の知らなかった世界を見させられることで、優しいんだけど強い女性に変わっていくのが良かったです。偏見を捨てて、マードックとヒロインが心から愛し合うところも良かった。ヒロインの父親はナイスキャラだし。 ところで、今回のロケーションは、南米にある架空の小国でした。このシリーズには、アメリカ南部の上流階級を舞台にした作品と(たまにネイティブアメリカンの居留地もありますが)、今回のように架空のエキゾチックな国を舞台にしたものとがあるけど、私は今回の方が好きだなぁ〜♪一緒に冒険してる気分も楽しめるし♪
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